通帳は銀行の帳簿!?

通帳では、支払額が左に、入金額が右に表示されます。簿記や仕訳に慣れた人は、これに違和感を覚えます。「預金の入金は借方(左側)、出金は貸方(右側)の方がしっくりくるなぁ」と。なぜ反対なのか?実は、通帳は「銀行にとっての帳簿」だと考えると納得がいきます。われわれ預金者にとっての入金は銀行側では出金(だから右)、われわれにとっての出金は銀行側の入金(だから左)というわけです。

また、例えば買掛金を振り込んだ場合を考えてみましょう(買掛金=10,000円、振込手数料=648円とします)。振込手数料をこちら(支払う側)が負担した場合、通帳の出金欄には「10,000」と「648」の2行が載ります。仕訳は次の通りです。

買掛金    10,000  / 預金  10,000

支払手数料       648  / 預金     648

次に、振込手数料をあちら(支払先)に負担してもらった場合はどうなるかというと、通帳の出金欄には「9,352」と「648」の2行が載ります。仕訳はこうです。

買掛金    10,000  / 預金  10,000

預金者(この場合、支払う側)からすれば、通帳には「10,000」の出金だけが載っていればよさそうですが、実際には、買掛金から振込手数料を差し引いた額と手数料の額の2行が記載されます。これには、手数料を相手側に負担してもらっていることがわかるという意味と、振込手数料が銀行にとっての収益であるという意味があります。銀行としては、振込額として預った金額(他人のお金)と、収益である手数料(自分の儲け)は別々に記帳しないといけないからです。

そのような面からも、通帳は銀行にとっての帳簿であると考えると、納得しやすいのではないでしょうか?

 

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